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第29回 経過報告【1】

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【 1 】 安全の確立に向けた取り組み     当社で発生した事故は 14 件です。発生要因としては「不注意」と「無理な体勢」がほとんどで、 1 歩間違えれば死亡労災に繋がっていたかもしれません。これは、ひとえに安全意識の低下ではないかと思います。近年会社の安全施策は、簡略化・効率化と進化をしているように見えますが、 安全施策である気がかり活動・リスクアセスメント・5 S 活動の形骸化の傾向が見受けられます。発生に対する分析も行われていないことから、いずれ大きな事故が発生するのではないかと危惧しています。(ハインリッヒの法則) 当社で働く全社員の安全確保と死亡労災を出さない!労働災害低減を目指し、 毎月の安全衛生委員会で、感染症対策、労働災害防止策、熱中症予防、心理的要因の長期病欠について議論・検討を進めてきました。  以前の安全衛生委員会は、産業医巡視は口頭報告だけで終わり、内容についても水平展開は無く議事録で少し触れる程度しか記載されていませんでした。毎月実施した内容は、しっかりと報告書を作成し写真を載せて伝わりやすいようにして、全現場へ周知と水平展開をするように労働組合から強く要求し変更となりました。また、職場の衛生環境確認箇所についても、職務室の湿度を計測して基準値に達していないと毎月報告を受けてきましたが、そもそも防災・管理センターにある高額な機器は湿度に弱く改善が不可能であることから、確認する箇所が正しくないことを指摘し、社員の休憩室と仮眠室を確認項目箇所に変更させました。労働組合は、安全衛生委員会を意義ある会議にするよう務めてきました。

第29回 経過報告【2】

【2】 2024 年春闘・待遇改善・一時金 JR連合は、2025春季生活闘争において、すべての働く人の生活を持続的に向上させるマクロの観点と各産業の「底上げ」「底支え」「格差是正」の取り組み強化を促す観点から、全体の賃上げ目安は、賃上げ分 3 %以上、定昇相当分(賃金カーブ維持相当分)を含め 5 %以上の方針を打ち出しました。賃金実態が把握できないなどの事情がある中小労組は、格差是正分 1 %以上を加えた 6 %以上・ 18,000 円以上を統一要求として決定し、持続的な賃上げと格差是正に向けて、適切な価格転嫁・適正取引の取り組みを強化する考えを示しました。 当労組も、 JR 連合統一要求に基づき賃上げを要求しました。経営リスクの回避から賃上げを 2 回に分けて要求することを提案し、 1 回目は 5,000 円と時間単価 20 円の引き上げ 10 月の賃金改正では、 2,100 円の賃上げで 合計 7,100 円 を勝ち取りました。また、第 2 種休日制の年間休日も 107 日から 111 日に改正、 2026 年度から 115 日に増日、保存休暇の取り扱いと使用条件の緩和、通勤手当支給対象者の拡大とベア獲得だけではなく待遇改善も進みました。 年齢給減額の廃止 、 シニア社員制度賃金体制の見直し 、現業社員の 年間休日の増日 を考えると 2025 春闘結果は、 最大 28,000 円以上を勝ち取ったと言えます。 そして、次年度からプロフェッショナル社員制度の大幅な見直しも確定しています。これは各グループ会社の春闘結果と比べても、かなり大きな成果を出したと言えます。   《 グループ労組の妥結状況 》 62 単組が労使交渉を妥結しており、定期昇給が制度化されている全単組において完全実施を確認しています。また、平均賃金方式で要求・交渉した単組のうち、集計可能な 47 単組の賃上げ額は、組合員ベースの加重平均で定昇込み 13,457 円( 4.91 %)、賃上げ分 7,978 円( 2.91 %)となっています。 さらに、諸手当の改善・新設や福利厚生制度の拡充、有期・短時間・契約等の雇用形態で働く仲間の時給・日給・月給引き上げなど多くの成果を獲得しています。   《 グループ労組が勝ち取った待遇改善(一部紹介) 》 <...

第29回 経過報告【3】

  【3】 JR連合会・グループ労組との連携と取り組み   2025 春季生活闘争はグループの連携があったからこそ、多くの待遇改善が見直すことになりました。  JR西日本連合は、連合方針、JRグループ労組連絡会2025春季生活闘争方針に則り、未来を見据えたさらなる「人財への投資」を成長投資として求めるとともに、物価上昇を上回るJR西日本グループに相応しい「働きの価値に見合った賃金水準」への引き上げ、「離職防止」や「人財の確保と定着」、「採用競争力の強化」を目的に労働条件の「底上げ」「底支え」にむけた総合生活改善と、JR西日本グループ内における企業規模間の「格差是正」を運動の柱に据えて取り組んできました。  BS労組は、 JR 西日本連合会、大阪地方協議会で西浦渉外部長が幹事を務め、グループ労組との親交を深めたことで多くの情報提供を受ける事が出来ました。その結果、 組合規約・慶弔金関係・制度の見直しや、活動権利の獲得、待遇改善と多くの課題改善を果たすことが出来ました。  また、定期大会や賀詞交歓会、交流会イベントにおいて JR 西日本連合会、グループ労組から来賓として出席していただきました。  会社側に横の繋がりをアピールすることで組織として無視できない存在であることを示し、交渉の場を対等にすることが出来ます。   ≪JR西日本主管部と関係単組代表者との意見交換の実施≫  JR西日本連合各単組の職場環境や働き方は、個々の労使だけで議論出来るものではなく、JR西日本を巻き込んだ課題認識と解決が必要です。昨年度に引き続き、JR西日本各主管部とJR西日本連合の鉄道系各労組との意見交換の機会を設けました。「人財の確保」や「業務量の平準化」「労務単価について」「触車事故防止のあり方について」「駅業務の将来展望」「年末年始の営業時間について」「カスハラ対策」など、それぞれの系統で活発な意見交換を行いました。 ◎意見提出内容: JR 西日本出向社員のハラスメント問題、 JR 西日本出向者の権威勾配など。 《 JR連合・関連団体の活動実績 》 ・ 10 月  JR 西日本連合第 2 回幹事会 ・ 11 月  JR 西日本連合 単組代表者会議            こくみん共済 CO ・ OP 新制度説明会    ...

第29回 経過報告【4】

  【4】オルグ活動 6 月~ 9 月各現場訪問の実施 毎年恒例の現場訪問では、ブログや情報誌での活動報告のおかげもあり、労働組合の現場訪問が抵抗なく受け入られていることに嬉しく思っています。訪問した際には、各現場の想いや意見、不安など私たち執行委員にお話ししてくれることも組合活動が浸透し、ご理解と期待を持ってくれていると執行部の自信に繋がっています。 昨年は 北陸新幹線敦賀開業、イノゲート大阪開業、うめきたグリーンプレイス開業、広島ミナモア開業と重なり社内では人財不足の中、無事に業務を遂行することが出来ました。労働組合からは、開業前の激励訪問や団結集会も 実施しました。 オルグ活動は、組合員の世話役活動として実施しており「頼みにされる」労働組合を目指しています。猛暑の中、私たち執行委員も同じ現場で働く中で、休日、非番明けを利用してオルグ活動を行いました。多くの現場から賃金体制の見直し、待遇改善、離職止め、各ハラスメントの相談を受けました。現場の現状を経営陣に届けるためのオルグ活動は必須であり組合活動の原点だと言えます。

第29回 経過報告【5】

  【 5 】具体的な運動・活動の経過について 《 交流会イベント・エリア大会 》  今年度も積極的に集会・イベントを企画し、合計 6 回の開催をしました。その成果として参加率も伸び、 30 ~ 50 名の参加で開催することが出来ました。 特に今年度は初の取組として他労組と合同開催や、スイーツ好きの組合員に向けたヒルトン大阪のデザートビュッフェもチャレンジ し盛況で終えることが出来ました。全ての組合集会・交流会に会社側から来賓として、江本社長、鰐渕総務企画部長、本社主管部長、支店長、各次課長が出席してくれました。   《 第 28 回定期大会・賀詞交歓会・労使懇談会 》  昨年の 定期大会 や1月に開催した 賀 詞交歓会は 100 名を超える出席者となりました。 会社側来賓出席者も過去最高人数 で 15 ~ 19 名が出席され本社経営幹部及び顧問、監査役、全支店長が出席されたことは過去には無かったことです。また、 JR 西日本連合会からは上村議長、羽野副議長(現議長)、大阪地本から禅野議長、グループ労組からメンテック労組、テクシア労組、 NESCO 労組、大鉄工業労組の各代表が出席してくれました。 JR 連合の上村会長においては、 BS の社長が交代された際、 JR 西日本連合、BS労働組合、江本社長、鰐渕総務企画部長と労使懇談会を提案して頂いたことで BSとして初の労使懇談会を実施 することが出来ました。これをきっかけに、 8 月に 2 回目の労使懇談会を開催し、賃上げや待遇改善について労使間で目指しているものや考え方、足並みを揃えることが出来ました。   《 第 28 回京都駅ビル大階段駈け上がり大会 》  2 月 22 日には、「 第 28 回京都駅ビル大階段駈け上がり大会 」が開催され、 BS も「 BS 駈けローズ」として参加しました。天王寺ミオ警備隊から大原さん、グランヴィア京都設備管理センターから原田さんが選手として駈け上がってくれました。今年も大会を盛り上げるため執行部からはスパイダーマンで参加しました。 応援には、江本社長を含め多くの経営幹部が 駆けつけてくれました。   労働組合は、経営陣には大会や集会の来賓要請を受けていただき、直接社員の声、想いに耳を傾けることを希望しています。社員の満足度が向上すれば...

第29回 経過報告【6】

  【 6 】組合規約・慶弔関係の見直し 今年は、 4 月に 6 年ぶりに労働協約が更新しました。労働組合の活動に必要な制度である「組休」制度の導入が認められたからです。私たち労働組合は十分な活動をするために必要な制度や補償が全く会社側から認められずに活動を進めてきました。 過去の労働組合は、グループとの繋がりが薄く、無知であったことから他労組と比べ組織として、かなり未熟で遅れていたと言えます。 また、組合規約・慶弔金に関しては、数年かけて大きく見直し BS 労組独自の組合規約を整備しました。 慶弔金支給申請も、かなり増えてきましたが、まだ周知・浸透していない現場もあります。オルグ活動、集会を通じて周知していますが、労働組合に興味の無い現場長や組合員には周知が困難です。そのことから組合員からの良心的なお声かけをお願い致します。 そして毎年伝えていることですが、 組合費徴収額はグループ労組の中でもかなり低い設定にしています。 そのため、支給金額は高くはありませんが 慶弔金内容はトップクラスに充実させました。特に入学祝い金を大学まで支給しているのは当労組だけではないでしょうか。

第29回 活動方針案【1】

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