第29回 経過報告【2】

【2】2024年春闘・待遇改善・一時金

JR連合は、2025春季生活闘争において、すべての働く人の生活を持続的に向上させるマクロの観点と各産業の「底上げ」「底支え」「格差是正」の取り組み強化を促す観点から、全体の賃上げ目安は、賃上げ分3%以上、定昇相当分(賃金カーブ維持相当分)を含め5%以上の方針を打ち出しました。賃金実態が把握できないなどの事情がある中小労組は、格差是正分1%以上を加えた6%以上・18,000円以上を統一要求として決定し、持続的な賃上げと格差是正に向けて、適切な価格転嫁・適正取引の取り組みを強化する考えを示しました。

当労組も、JR連合統一要求に基づき賃上げを要求しました。経営リスクの回避から賃上げを2回に分けて要求することを提案し、1回目は5,000円と時間単価20円の引き上げ10月の賃金改正では、2,100円の賃上げで合計7,100を勝ち取りました。また、第2種休日制の年間休日も107日から111日に改正、2026年度から115日に増日、保存休暇の取り扱いと使用条件の緩和、通勤手当支給対象者の拡大とベア獲得だけではなく待遇改善も進みました。年齢給減額の廃止シニア社員制度賃金体制の見直し、現業社員の年間休日の増日を考えると2025春闘結果は、最大28,000円以上を勝ち取ったと言えます。

そして、次年度からプロフェッショナル社員制度の大幅な見直しも確定しています。これは各グループ会社の春闘結果と比べても、かなり大きな成果を出したと言えます。

 

《 グループ労組の妥結状況 》

62単組が労使交渉を妥結しており、定期昇給が制度化されている全単組において完全実施を確認しています。また、平均賃金方式で要求・交渉した単組のうち、集計可能な47単組の賃上げ額は、組合員ベースの加重平均で定昇込み13,457円(4.91%)、賃上げ分7,978円(2.91%)となっています。

さらに、諸手当の改善・新設や福利厚生制度の拡充、有期・短時間・契約等の雇用形態で働く仲間の時給・日給・月給引き上げなど多くの成果を獲得しています。

 

《 グループ労組が勝ち取った待遇改善(一部紹介) 》

< 西労組 >

・奨学金返済支援制度年間上限50,000円 

 入社後最長10年(20164月入社まで遡る)

・通勤手当他社特急通勤上限15万円に増額

・ブリージャーの導入

※出張の前後に休暇をプラスしてその出張先で観光や休息を楽しむ働き方制度。

 

JR西日本カスタマーリレーションズ労組 >

・時間単位の年次有給休暇制度の導入(フレックス制度も同時導入)

 

< 西日本JRバス地本 >

・繁忙期GW・お盆期間・正月の特別手当1000/日支給

 

< 広成建設労組 >

・ふるさと交通費の対象者拡大

(地方から就労する独身社員に帰省するための交通費を支給2/年)

・新入社員初年度から年次休暇20日付与に増日

・別居手当対象者の帰省旅費回数4回に改善

 

JR西日本テクシア労組 >

・別居手当の増額:35,000円⇒80,000

・別居手当対象者の帰省旅費回数2回から8回に改善

・新幹線通勤適用範囲の拡大(30分短縮できる場合利用可)

・独身者の帰省旅費支給(里帰り旅費)制度の新設

(条件100Km以上) 支給回数3/

 

< ジェイアール西日本伊勢丹労組 >

・育児勤務期間延長:小3⇒小4 

・育児勤務通算制限の廃止:育児休暇+育児勤務合計10年までを廃止

 

< ジェイアール西日本メンテック労組 >

・住宅手当持家3,000⇒5,000円に増額

 

< 関西工機整備労組 >

・定期健康診断のオプション追加:腫瘍マーカー

・乳癌検診・子宮頸がん検診4,000円を上限に補助

 

※組合ブログ「JR連合・西労組関係」で閲覧出来ます。

 

 

《 待遇改善要求13項目と結果 》

1.年齢給45歳から減額と退職金の支給率係数0.68についての見直しについて、進捗状況の

報告として具体的な改正内容と実施時期について回答されたし。

結果⇒年齢給上限42歳で45歳から減額していく制度が、45歳から59歳まで減額しない制度に変更。

 最大6,500円の増額(59歳)退職金制度改定は2026年度に変更。

2.現場社員の年間休日を107日から、間接社員と同日にされたし。

結果⇒202510月に、現業職社員の年間休日107日が、労働時間・賃金を変更せずに111日に増日。

   2026年度以降115日に改正。間接社員はフレックス制度導入。

365歳まで定年を延長し、シニア社員雇用制度65歳までを70歳まで延長されたし。

結果⇒定年延長は却下だがシニア社員制度の賃金制度の見直し、定年直前の月額賃金を基本賃金に変更。 

4.住宅手当支給10年を20年まで延長されたし。

結果⇒期間延長は引続き検討する

5.プロフェッショナル社員へ住宅手当制度を増設されたし。

結果⇒引続き検討するが、プロフェッショナル社員制度全体の見直しを計画中。

6.社員への職場異動願制度と異動・異動先選択権制度を導入されたし。

結果⇒異動は、適材適所に配置することを念頭におき不正、マンネリ化防止も図っている。(却下)

7.借上社宅等管理規程において、人事異動で振り回され金銭的な損害の声も上がっていることから、

勤務エリアごとに入居後原則 5 年を見直し延長されたし。

結果⇒必要に応じて、柔軟に延長対応を実施している。

8.旅費規程について物価高に伴い旅費日当手当て、宿泊料金設定を増額されたし。

結果⇒一般宿泊手当9,000⇒12,000円、新幹線沿線業務の日当300⇒1,000円に増額。

9.警備業務の当務隊長、副隊長、班長への責務を求めるならば手当の増設と支給をされたし。

結果⇒却下。

10.退職社員が退職時と同等以上の条件で戻れるカムバック制度を導入されたし。

結果⇒条件付きでカムバック制度を導入。

11.シニア社員の月給に反映される評価制度を導入されたし。

結果⇒No.3の結果のとおり、基本賃金を見直した。

12.警備制服の早急な変更及び、警備靴の支給をされたし。

結果⇒警備業務社員へ賞与支給時に靴手当3,000円を支給。

13.社員の通勤・勤務時の服装についてカジュアル化の導入をされたし。

結果⇒本総A157号で周知している「信用と品位を損なわない清潔感のある服装」を継続する。

 

《 賞与・一時金の勝ち取り実績 》

12024年冬季賞与 第2回目団体交渉20241119日(火)妥結!

【妥結内容】

・前年度 冬季賞与2.6ヶ月⇒2024年度 冬季賞与3.0ヶ月+別途加算金5万円

・シニア社員:別途加算金5万円+精励手当5万円合計10万円

・過去最高結果更新、年間賞与6.0ヶ月を勝ち取り!

 

22024年度年度末一時金 第4回目団体交渉2025311日(火)妥結!

【妥結内容】

・決算賞与10万円/社員(嘱託、シニア、契約社員含む)

・年度末一時金10万円/出向社員、派遣社員、請負社員


32025年夏期賞与 第3回目団体交渉2025522日(木)妥結!

【妥結内容】

・前年度 夏季賞与3.0ヶ月⇒2025年度 夏季賞与:2.8ヶ月

・前年度 別途加算金10万円⇒2025年度 加算金18万円(全社員)

・契約社員⇒別表賞与規定額に「10年以上」の支給枠を追加!

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