第29回 活動方針案【8】

【8】組織拡大・強化

《 なぜ、組織拡大と強化が必要なのか? 》
 近年では労働組合の存在意義が薄まり、労働組合の無い企業も多いです。企業が率先して、社員のことを常に一番に考え、働き方改革や待遇改善を進めてくれるのであれば労働組合は必要ない存在だと言えます。しかし、JR産業は一般企業と違い、34年周期で経営陣が入れ替わる企業体質で運営していることで、一般的な企業と比べて使命感や責任感が少し違います。勿論、会社の発展のために、社員のために向き合う経営幹部もいます。
 労働組合とは、内部から会社を監視する組織であり、賃金や労働時間などの労働条件の改善や経済的地位の向上を目差し、労働者同士で助け合い、職場から不当な解雇や扱いを受けないために存在します。
 労働組合は労働三権と労働組合法に守られ、会社側と対等の位置付けになっています。しかし現実は、対等ではありません。
 
《 どうすれば会社側と対等になれるのか? 》
 会社側と対等になるためには、3つのことが必要です。
 先ずは「知識」です。法律、過去の裁判事例、先輩方やグループ労組の経験談、経営学などです。無知では相手にされず、体よくあしらわれるだけでしょう。
 二つ目は、「コミュニティ」です。それは社内や、グループ、経営陣、政治家など組織としてコミュニティが多ければ多いほど助言やアイデアを頂くことができ、その背景に会社側も無視できません。
 最後に、「制度」です。労働協約、規程、規約です。しっかりとルールとして残し、ルールに則って主張することです。それらを使う行動力と手法を身に付けることで会社と対等に対話ができ、労働組合が無視できない存在となっていくのです。
 
《 組織拡大と強化を目的とした活動展開 》
 交流会を目的とした企画イベントは来年も引き続きを展開します。そして、多くの経営陣を来賓として招き、社員との「会話と対話」に重点を置いた集会を展開していきます。しかし、会社側のレクリエーションや自主オープン企画の活性化から、来年の京阪神交流会イベントは4回から2回に減らします。その内容は組合情報誌でお知らせします。
 そして、今年作成した「労働組合の業務について」説明資料で動画を作成します。その動画を組合説明会や、人財確保を目的にした会社PRに活用する予定です。
 これまで、労働組合に興味を持って頂くための様々な変革や取り組みに力を入れてきました。引き続き、組合情報誌、組合ブログ「BS労組集まれ!」、YouTubeでの活動報告と配信に努めます。特に、組合ブログには、様々なコンテンツがあります。集会・イベント企画の情報、団体交渉状況、執行委員会議題、グループ会社のお得な情報、ろうきん情報、共済情報を配信しています。各種参加・出席申請フォーム、組合登録申請フォーム、労働条件や待遇改善、職場環境改善についての「投書箱」があり個人スマホから閲覧、申請が出来ます。今後も組合活動を理解していただくための工夫を引き続き行ってまいります。

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